結婚のメリット・デメリット

結婚すると自由がなくなる、のか?
話題になっていた記事を読んだ。

結婚すると自由がなくなる - はてな匿名ダイアリー

ここで言われている不自由さをより具体的に考えると

  • 共有財産をもつ不自由さ
  • 生活空間を共有する不自由さ
  • 責任範囲の拡大による不自由さ

このあたりか。

共有財産の使用・運用について配偶者と意見の擦り合わせが困難な場合、不自由さを感じることだろう。
生活空間を共有するには相互の協力が必要となるので、これまた場合によっては不自由さを生み出す。
負う責任なんてものは、小さければ小さいほど自由だ。

結婚のもつ負の側面はそんなところだが、メリットはどうか。

  • 共有財産をもつことによるリスクの分配
  • 生活空間を共有することによる効率化と団欒
  • 責任範囲の拡大による安心

自分の判断のみで管理される財産と、配偶者との同意のもとで管理される財産が分かれていることによって、当然ながらリスクが分配される。
一緒に生活すれば、住む家をひとつにすることもそうだし、家事を分業化するなど、効率化できることが多い。それは金銭的にも時間的にも有益だし、もちろん団欒の時間がもたらす幸福感も重要だ。
何かが起きた時、自分と一緒に責任を負い、共に動いてくれるパートナーがいるという安心感は、何も起きなかったとしても無意味ではないと思う。特に子どもがいたりする場合にはその安心感に助けれられることは数え切れないほどだろう。

また、「結婚」という制度は、特定の公手当て等を受けるための要件のひとつであり、これを利用すると便利な場合がある。
第三者に関係を理解してもらいやすいという利点もある。

きっとこんな感じだろう。

ご覧の通り、メリットとデメリットは表裏一体になっている。

メリットは継続的なものだが、デメリットはもっと点的なもの、つまり配偶者との衝突やトラブルが起きない限り問題にならないもの、なので、やはり結婚のメリットはそれなりに大きいと思う。

衝突だらけの場合比率が逆転してしまうので、結局は配偶者との相性次第ということになってしまうのだが。

そもそも、結婚するかしないかは、自由意志に基づいて選択される。
婚姻関係を解消したければ、することもできる。
(少なからぬ手間と労力がかかる場合もあると聞いているし、金銭問題へ発展する可能性もあるが。)

メリット/デメリットが逆転し、改善する見込みがないなら離婚すればいい。

相性の良い相手が見つかったら、結婚を考えてみるのもいいと思う。

ちなみに、

結婚が足かせのように思われる風潮

自分のまわりではそんな風潮はないし、

経済力もない

経済的の有無は特に問題ではないと思う。
むしろ、経済力がない方が、生活空間を共有することによる金銭的なメリットや、共有財産を持ちリスクを分配するメリットが大きな意味を持つと思うので、「経済力がないから結婚しようとは思わない」という人がいるのは不思議である。

結婚に対する考え方は、わりと人それぞれ異なっているように思うが、その人の家族観がよく表れていて面白い。

最近は、同姓婚など、婚姻関係の幅を広げるような動きもあるようで興味深いが、そこらへんはまた後日。