ビジネスマン必須のコミュ力って

※どちらかというとコミュ力に自信のない人向け。


ビジネスマン必須と言われているコミュ力(あと恋愛するにも大事らしい、この能力)がどういうものか、ようやく気づいた。


コミュ力=コミュニケーション能力、というのは誰でも知っているだろうが、果たしてその実態は?


これまで深く考えたことはなかったが、「コミュ力が高い人」というのに漠然と次のようなイメージをもっていた。


・口がうまい=口下手じゃない

・愛想笑いとかが上手い

・人にとりいったり甘えたりすることもできる

・営業職必須のスキル

・ノリがいい

・冗談とか言える

・よくしゃべる


同じようなイメージを持ってる人、結構いるんじゃないかな?


ところが先日、職場で自分のコミュニケーション能力を褒めていただく機会があった。


え、まじですか?


口下手ということはないが、そもそも職場ではそんなにしゃべる方じゃない。

一体何を以ってコミュ力を褒めていただいたのか甚だ疑問。


ところが、話を聞いて、なるほどと。

てかむしろコミュ力ってそういうもんのことか!と新しい気づきがあったので、(自慢がてら)紹介します。


上記の特徴を備えているかいないかは、コミュ力の要素の半分以下でしかない。


コミュニケーションとは、簡単に言えば意思疎通のこと。

疎通、っていうからには、発信と受信とどっちもある。


コミュ力っていうと、発信力の方がイメージされがちだと思うが、ビジネスにおいては受信力のほうが重要。

言いかえるなら「対象を慮る能力」とでも申しましょうか。


例えば、なんか依頼された時。


正確さを求められているのか?

ざっくりでいいからスピードを求められているのか?

時間がなくて雑用をこなしてほしいだけなのか?

内容につっこんだ意見がほしいのか?

 

 丁寧な人なら、そこら辺も細かく指示してくれるだろう。

 でも何も言われなかったら?

 

 依頼者は忙しくて細かな指示を出せなかったのかも。

もしくは、どうでもいい部分だから言わなかったのかも。

いや、ただ単に言い忘れただけかもしれない。


ビジネスマンは、無意識にこうした推測をして、行動しているはずだが、その推測の精度が所謂「コミュニケーション能力」なんじゃないだろうか。


発信力≒表現力が大事なのはその次。

そもそも、この対象を慮る能力あっての表現力だと思う。


メールのやりとりひとつにしてもそう。


メールの受け手のことを正しく慮ることができていれば、

今は丁寧な挨拶から始めた方がいいのか?

冒頭でメールの結論だけを箇条書きにして、ぱパッと見でメールを仕分けられるようにした方がいいのか?

相手からの返信で聞かれそうなことはもうないか?


このようなことにも適切に考えが及び、最小限のやりとりで疎通ができる。


表現力に多少自信がなくとも、対象を慮る能力があれば、表現力不足のせいでまわりを不快にさせてしまうことは滅多にないんじゃないだろうかと思う。


自分に表現力があまりないと思うなら、オブラートに包む伝え方と、はっきり強く伝える伝え方、

この2パターンだけを意識して、あとは最低限の丁寧さを持っていれば、まず生きていけるはず。


対象を慮る、ということについても、ビジネスシーンに限定するなら、プライベートで空気を読むほど難しいことはない。


大概の人がこう思っている。はず。

・早く帰りたい

・成果を出したい

・手間を少なくしたい

・認められたい


恋愛のそれと違ってブレにくい指針だと思うので、この辺りを念頭にコミュニケーションをとればいい。


クロージングやプロモーションなんかでは固有のスキルが要るんだろうけど、そういうのはあくまでオプションであり、能力というより技術。

営業職をやるなら、研修やOJTで学べるはずだし、各社ごとにノウハウもあるだろう。

もちろんこのオプションは全てのビジネスマンに必須ではない。


というわけで、ビジネスシーンで「対象を慮る」こと自体はそこまで難しいことじゃないのだが、これを「常に」やろうとするとわりと難易度が上がる。

自分に余裕があるかないかとか、相手のことを好きか嫌いかとか、色んな要因によって抜け落ちる。


でも、勤務時間内だけでも、これを限りなく「常」に近づける努力をすれば、いずれ自分の中のビジネスモードとして定着してゆくのだと思う。


珍しいとこを褒められたので、調子にのって書いてみたが、実際自分もできているとは言い難い。

とはいえ、わかりづらい受信力をみていてくれる人がいるといのはたいそう励みになる。


この記事も、自分のコミュニケーション力に難ありと感じている人の一助になれば幸いです。